ホームページを作り始めた。あるいは制作会社に「原稿をください」と言われた。それで手が止まっている方に向けて書きます。

「何を載せるか」を調べると、7項目くらいの一覧が出てきます。どれも似た内容です。ただ、その一覧のとおりに全部埋めようとすると、たいてい途中で止まります。

止まる理由は、項目が多すぎるからです。

この記事では、逆から書きます。まず載せなくていいものを決めます。そのあとに、載せるものの並び順分量を書きます。当社は1ページのホームページを標準にしているので、何を落としたかを全部お伝えできます。

先に一覧。これだけ載せれば足ります

店舗のホームページに必要なのは、この6つです。

順番項目分量の目安
1店名と、何の店かが一行でわかる文20〜40字
2外観・内観・商品の写真5〜10枚
3メニューか商品と、価格1つあたり30〜50字
4営業時間と定休日
5住所・地図・駐車場の有無と台数100字程度
6電話番号

これで足ります。 予約や問い合わせをホームページから受けたい場合だけ、フォームを足してください。

一覧の各社(後述の出典)は7項目前後を挙げていて、内容はおおむね共通しています。当社の6つと違うのは、コンセプト・従業員紹介・お知らせ・お客様の声・採用情報が入っている点です。次章で、それを落としている理由を書きます。

作る手順そのものは店舗のホームページを自分で作る方法に書きました。

載せなくていいもの4つと、その理由

「載せましょう」と書く記事は多いのに、「載せなくていい」と書く記事がありません。 ここを先に決めると、作業量が半分になります。

会社概要のページ

法人でも、店舗のホームページに独立した会社概要ページは要りません。必要なのは、住所・電話番号・屋号がページのどこかに書いてあることだけです。

「企業理念」「事業内容」「沿革」は、個人店では書いても中身が薄くなります。書けないものを無理に埋めると、そこだけ他店と同じ文章になります。

なお、ホームページで商品を販売する場合は、特定商取引法にもとづく表記が別途必要です。物を売らない店舗の案内サイトなら、この話は当てはまりません。

お知らせ・ブログ

これがいちばん多い失敗です。

お知らせ欄を作ると、最初の月は3本書きます。2ヶ月目に1本。3ヶ月目から止まります。そして「最終更新 2026年3月」という表示だけが残ります。

半年前で止まっているお知らせは、無いより悪いです。見た人が「この店、まだやっているのか」と考えるからです。

当社の月額に含まれる更新は月1回まで(30分相当)です。この枠でお知らせを回し続けるのは現実的ではありません。だから最初から作りません。

臨時休業や年末年始の告知は、Googleビジネスプロフィールの営業時間で出せます。そちらの方が、地図で見た人にも届きます。

お客様の声

ホームページに「A様(30代・女性)」と手で書いた感想を並べるより、Googleの口コミの方が本物として読まれます。 実名のアカウントが付いていて、店側が消せないからです。

同じ理由で、口コミには返信してください。書き方はGoogleの口コミへの返信の書き方に例文を置いています。

スタッフ紹介

美容室や整体院のように、指名で選ばれる業種なら載せる価値があります。 それ以外の業種では、更新されないまま退職者が残りがちです。

飲食店や小売店なら、店主の写真が1枚あれば十分です。

採用情報は1行でいい

「スタッフ募集中。詳しくは店頭またはお電話で」。この1行で足ります。応募条件や給与を書き始めると、変更のたびに直す作業が発生します。

Googleビジネスプロフィールと、書き方をそろえる

ここは他の記事が書いていない部分です。ホームページとGoogleビジネスプロフィールは、別々のものではありません。

メニューは、ホームページから自動で読み取られることがある

Googleビジネスプロフィールのヘルプに、こう書かれています。

ビジネス プロフィールに正確な情報が表示されるように、そのビジネスのウェブサイトからメニューデータが自動的に文字起こしされる場合があります

Googleビジネスプロフィール ヘルプ「メニュー エディタについて」

つまり、ホームページに書いたメニューが、そのままGoogleマップ側に出ることがあります。

そうなると、書き方が効いてきます。

  • 料理名と価格を同じ行に、同じ形式で並べる
  • 価格を画像の中に入れない(メニューデータとして安定して読み取られません。 画像で作ったメニュー表を貼っているだけの店は、ここで取りこぼします)
  • 「時価」「応相談」を多用しない

同ヘルプは、文字起こしを希望しない場合にオフにできることも案内しています。意図しない内容が出ていたら、まずそこを確認してください。

なお、メニューはGoogleビジネスプロフィール側でも、説明文と価格を付けて直接登録できます。反映には24〜48時間程度かかると案内されています。

Wi-Fi・駐車場・支払い方法は、先に「属性」で埋める

Googleビジネスプロフィールには属性という項目があり、テラス席やWi-Fiの有無を設定できます。日本では電子決済オプションも設定できます。

これらは、地図から見た人が最初に見る場所です。ホームページの本文に書く前に、属性を埋めてください。 設定の反映は通常10分ほど、場合によっては最大30日かかると案内されています。

まだGoogleビジネスプロフィールを登録していない、または表示されていない場合はGoogleマップに自分の店が出てこないときに確認することから始めてください。

どちらに書くかの分担

情報主に置く場所
営業時間・定休日・臨時休業両方(必ず一致させる)
住所・電話番号両方(必ず一致させる)
Wi-Fi・駐車場・支払い方法Googleビジネスプロフィールの属性
口コミGoogleビジネスプロフィール
写真両方
店の考え方、こだわり、詳しい説明ホームページ

Googleビジネスプロフィールに入りきらないものが、ホームページの役割です。 運用にかかる費用はMEO対策の費用相場に書きました。

並び順が、中身より効く

項目を挙げる記事はあっても、順番を書いた記事がありません。 スマートフォンは上から順にしか読めないので、順番は中身と同じくらい効きます。

当社が1ページに並べている順番

  1. 店名と、何の店かが一行でわかる文
  2. 写真(外観がいちばん上。初めて来る人は建物を探しています)
  3. メニューか商品と価格
  4. 営業時間・定休日
  5. 住所・地図・駐車場
  6. 電話番号

理由は単純で、この順に知りたいからです。「どんな店か」「いくらか」「いつ開いているか」「どこか」。この4つに答えれば、来店の判断はつきます。

店の思いや開業の経緯を最初に置かないでください。 読まれるのは、行くと決めたあとです。載せるなら下の方に置きます。

電話番号と住所は「押せる形」にする

スマートフォンで見たとき、電話番号を押したら発信画面が開き、住所を押したら地図が開く状態にしてください。

画像の中に電話番号を入れると押せません。よくある失敗です。公開したら、自分のスマートフォンで実際に押して確かめてください。

分量の目安

「書きましょう」だけでは書けないので、当社が実際に書いている字数を出します。

場所分量
店名の下の一行20〜40字
店の紹介200〜300字
メニュー1つの説明30〜50字
アクセスの案内100字程度

合計で1,000字前後です。 原稿用紙2枚半ほどで、1ページのホームページは埋まります。

長く書いた方がいいと思われがちですが、逆です。スマートフォンで読むと、200字は思ったより長く見えます。

ページを増やしたくなったときの判断

作っているうちに「メニューページを分けたい」「ブログを付けたい」と思い始めます。判断の基準を2つだけ書きます。

増やしていいのは、検索されている言葉があるとき

「草津 整体 腰痛」のように、そのページで狙う検索の言葉がはっきりしているなら、増やす価値があります。

逆に、「メニューが多いから見やすく分けたい」という理由だけなら、増やさないでください。1ページの中で見出しを分ければ足ります。分けた分だけ、どのページに何があるか分かりにくくなります。

更新が続くかどうかで決める

ページを増やすと、直す場所が増えます。 価格を変えたときに3ページ直すのと、1ページ直すのとでは、続くかどうかが変わります。

当社が1ページ構成を標準にしているのは、デザインの都合ではありません。店側が自分で運用を続けられる状態にするためです。ページを増やす場合の費用の考え方は店舗のホームページ制作費用の相場に書きました。

まとめ

先に、載せない項目を決めてください。 お知らせ、お客様の声、会社概要、スタッフ紹介。この4つを落とすかどうかを決めるだけで、残りが決まります。

残ったものが、そのまま原稿の目次になります。

情報を足すのはいつでもできます。止まったホームページを直す方が、ずっと大変です。

出典

Googleのヘルプ記載は2026年9月4日に公式ページの原文で確認しています。他社記事の項目も同日に本文で確認しています。当社の分量の目安と更新枠は2026年9月4日時点の内容です。表示は全て税別です。

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