紙のスタンプカードを配って5年になる。印刷代がかかるうえ、「カードを忘れた」と言われるたびに手書きでメモを取っている。LINEのショップカードに替えたい。
ショップカードの作り方は、LINEヤフーの公式コラムにも、LIGLA やアウラントテクノロジーズのような運用会社の記事にも丁寧に書かれています。ところが、常連のお客様の財布に入っている紙のカードをどうするかは、どこにも書かれていません。
設定そのものは30分で終わります。揉めるのは、その前に決めておくべきことを決めずに始めたときです。この記事では、その3つを書きます。
替える前に、紙のカードの残りをどうするか決める
切り替えで一番困るのは、紙のカードにあと2つで特典、というお客様です。「今日からLINEになりました」と言われて、紙の8個が無駄になると感じれば、気持ちよくは移ってもらえません。
紙は使い切ってもらう。新しく始めるのはLINEで
紙のポイントをLINEに移したくなりますが、移さない方が揉めません。
理由はショップカードの取得制限です。公式マニュアルでは、同じお客様へのポイント付与は同じ日のうちに1回まで、が初期設定になっています(0時にリセット)。紙の8個を1日で移すことは、初期設定のままではできません。設定を触って移すこともできるかもしれませんが、移行のあいだだけ設定を変え、終わったら戻す、という作業を小さい店で間違えずにやるのは大変です。
代わりに、こうします。
- 紙のカードは、特典まで使い切ってもらう。 紙にたまっている分は、紙のまま特典に交換する
- 新しく貯め始めるのはLINEから。 紙が満了したお客様、紙を持っていないお客様には、LINEのショップカードを案内する
- 紙を持っているお客様がLINEを追加した日は、両方に押す。 紙は紙で進め、LINEのカードも1個目を付ける
3番が要です。お客様から見ると、どちらも損をしません。紙が満了した日には、LINEのカードがもう何個か進んでいます。
併用期間は3か月で切る
紙とLINEを両方受け付ける期間は、区切りを決めて、店内に貼り出してください。 「◯月末で紙のカードの受付を終わります」。
区切りが無いと、紙のカードがいつまでも出てきます。両方を受け付けるあいだは、レジでの作業が2倍になります。3か月あれば、月1回来るお客様は3回来店する計算で、そのどこかで移せます。来店の間隔が長い業種なら、半年にしてください。
LINEを使わないお客様には、紙を残す
LINEを入れていないお客様、入れていても使い方が分からないお客様は、必ずいます。
この人たちのために、紙のカードを少しだけ残してください。 新しく印刷し直す必要はありません。在庫の紙のカードをレジの下に置いておき、頼まれたときだけ出す。それで足ります。
「LINEにしないとポイントが付かない」にすると、高齢のお客様から順に離れていきます。ポイントのためだけに来ている人はいませんが、断られた経験は覚えています。
QRコードの置き方で、ポイントの付き方が変わる
ショップカードのポイントは、お客様が店のQRコードをLINEで読み取ると付きます。QRコードは、印刷して置くものと、スタッフのスマートフォンの画面に出すものの2種類があります。
レジ横に印刷したQRコードを貼りっぱなしにするのが一番楽です。ただ、それだと写真に撮って持ち帰れます。同じ日に1回の制限があっても、毎日1回ずつ、店に来ずに付けられてしまう。
小さい店では、ここを気にしすぎる必要はないと考えています。ただ、気になるなら、会計のときにスタッフがスマートフォンの画面でQRコードを見せる形にしてください。手間は1回あたり10秒ほど増えます。
印刷用のQRコードには、読み取れる期間を設定できます。紙に印刷して配る場合は、期間を区切っておくと、古いチラシから付けられることを防げます。
ゴールの数と有効期限は、紙のときと同じにしない
紙のカードが「10個で500円引き」だったなら、そのまま写したくなります。一度見直してください。
有効期限は、「最後に使った日から」にする。 ショップカードの有効期限は、最初にポイントを付けた日から数えるか、最後に付けた日から数えるかを選べます。最初の日から数えると、通い続けているお客様のカードが期限で切れることがあります。紙のときに期限を書いていなかった店なら、なおさらです。期限が切れる前にお客様へ知らせる設定もあります。
ゴールの数は、来店の間隔で決める。 月1回のお客様に10個のゴールは、10か月かかります。紙なら財布に入れておけば済みましたが、LINEのカードは目に入りません。半年以内に1回は特典に届く数にすると、途中で忘れられにくくなります。
1つのアカウントで作れるショップカードは10枚までです。後から作り直すこともできますが、作り直す前にたまったポイントの扱いで、また同じ説明をすることになります。最初の1枚を慎重に決めてください。
替えた後も、会計の一言は残す
ショップカードに替えても、来店が増えるわけではありません。 紙のカードと同じで、来た人に付けるものです。増やしたいなら、別にLINEの友だちを増やす話になります(店のLINEの友だちを増やす前に、何人までにするかを決める)。
それから、紙のカードには手渡しの良さがあります。スタンプを押しながら「あと2つですね」と声をかけられる。LINEに替えると、この会話の機会は減ります。替えた後も、会計のときに「あと何個です」と一言添える店の方が、続けてもらえます。
ショップカードは、無料のプランでも使えます。配信の通数も使いません(LINE公式アカウントは無料でどこまで使えるか)。お金の心配はほとんど要りません。手間が増えるのは、紙とLINEを両方受け付ける移行期間だけです。
まとめ
今日やることは1つです。紙のカードを最後に印刷する日を決めてください。
その日から逆算して、併用期間と、移行の数え方を決めれば、設定は30分で終わります。
現在の友だち数、配信頻度、リッチメニューを伺い、優先する改善をご案内します。
LINE運用を無料相談するLINEで無料相談する友だち追加後、そのままメッセージを送ってください。営業時間内に当社が返信します。出典
- LINEヤフー for Business「ショップカード」(同日中の付与を許可しない初期設定、印刷用とスマートフォン表示のQRコード、有効期限の起点の選び方と期限前の通知、1アカウント10枚まで)
- LINEヤフー for Business「紙のポイントカードに代わる「ショップカード」」
