店舗のホームページを1ページにするか複数ページにするかを、制作費だけでなく毎月の維持費から判断します。

2社に相談したら、1社は5ページで25万円、もう1社は1ページで3万円。何が違うのかが分からない。

この記事は、自分の店に何ページ要るのかを決めるためのものです。当社は1ページのホームページを商品にしているので、先に1ページでは足りない店の条件から書きます。そのうえで、ページを増やしたときに何が起きるかを、作るときの費用と毎月の費用に分けて説明します。

先に、1ページで足りない店の条件

次のどれかに当てはまるなら、1ページでは無理が出ます。

商品やメニューの点数が多い

飲食店でメニューが60品ある、雑貨店で商品を50点並べたい、という場合です。1ページに全部入れると、スクロールが終わりません。

目安として、紹介したいものが20を超えたら、一覧のページを分けた方が読めます。ただし、それはホームページを分けるという意味とは限りません。飲食店なら、メニューはPDFで置く方が更新が楽です。

求人を出したい

採用の情報は、お客さん向けの情報とは読む人が違います。1ページに混ぜると、両方が薄まる。

求人を継続的に出す店は、最初から別ページにしてください。求人サイトに出す場合も、リンク先として自社の求人ページがあるかどうかで応募数が変わります。

記事を積み上げたい

このサイトのように、記事を書いて検索から人を集めたい場合です。記事が増えるたびにページが増えるので、1ページの構造では成り立ちません。

ただし、店舗でこれをやるかどうかは慎重に決めてください。記事は書き続けないと効きません。月に2本を1年続けられないなら、始めない方がいい。

それ以外の店は、だいたい1ページで足りる

上の3つに当てはまらないなら、1ページで足ります。整体院、美容室、工務店、小さな飲食店。滋賀県内でよく見る規模の店は、たいていここに入ります。

1ページに何を並べるか

上から順に、こうなります。

  1. 店の名前と、何をしている店かが3秒で分かる部分
  2. 提供しているもの(メニュー、施術、サービス)と料金
  3. 写真
  4. 場所と地図、駐車場の有無
  5. 営業時間と定休日
  6. 電話番号と、予約や問い合わせの方法
  7. 店の紹介と、やっている人のこと

順番には理由があります。上から4つは、来る前に必ず確認されるものです。下の方に置くと、スクロールされずに離脱します。

何を載せるかは店舗のホームページに何を載せるかに詳しく書きました。

「会社概要」を独立させなくていい理由

法人のサイトでは会社概要が独立したページになっています。店舗で同じことをする必要はありません。

理由は、見に来る人の目的が違うからです。取引先が会社の規模を調べに来るサイトと、お客さんが営業時間を調べに来るサイトでは、必要な情報が違います。屋号、所在地、電話番号、代表者名は、1ページの下の方に置けば済みます。

ただし、通信販売をする場合は別です。特定商取引法に基づく表記が必要になり、これは独立したページにするのが一般的です。

ページを増やすと、毎月の費用が上がる

ここが、ページ数の記事でいちばん抜けている話です。

作るときの費用と、維持する費用は別

見積書を見るときは、初期費用と月額を分けて見てください。ページを増やすと、両方が上がります。

初期費用が上がるのは分かりやすい。1ページ増えれば、その分の原稿とデザインと組み込みが発生します。

分かりにくいのは月額の方です。保守や更新の月額は、見る対象が増えれば上がります。5ページあるサイトの「月1回更新」と、1ページのサイトの「月1回更新」は、同じ金額では成立しません。

見積もりの段階で、こう聞いてください。

「ページを1つ増やすと、初期費用と月額はそれぞれいくら上がりますか」

即答できない会社は、ページ数を増やす前提の料金設計をしていないということです。

更新されないページは信用を落とす

ページを増やすと、更新する場所が増えます。そして、増えたページは更新されません。

よく見るのは、「お知らせ」の最終更新が3年前で止まっているサイトです。見た人は「この店、今もやっているのだろうか」と思います。ページが無い状態より悪い。

スタッフ紹介も同じです。辞めた人が載ったままになっている。これは1ページのサイトでも起きますが、ページが分かれていると気づきにくい分、放置される期間が長くなります。

更新する気のないページは、最初から作らないでください。

検索では不利になるのか

ここは正直に書きます。

狙えるキーワードは確かに減る

1ページのサイトは、検索で拾える言葉の幅が狭くなります。ページが多ければ、それぞれのページで別の検索語に対応できる。これは事実で、1ページの弱点です。

10ページのサイトを作って、それぞれのページに違う内容をきちんと書けば、1ページのサイトより多くの検索語で表示される可能性があります。

店の検索はGoogleマップ側で起きている

ただし、店舗の場合、お客さんが検索する場所はホームページではなくGoogleマップであることが多い。

「草津市 整体」「近くの美容室」と検索したとき、上に出るのは地図と店舗のカードです。そこに出るかどうかを決めているのは、ホームページのページ数ではなく、Googleビジネスプロフィールの内容と距離と口コミです。

だから、ページを5つに増やす予算があるなら、Googleビジネスプロフィールの整備と写真に回した方が、店舗では効きが早い。これが当社の判断です。

ページ数で検索を取りに行くのは、記事を書き続ける覚悟がある店の戦い方です。

しがみせの場合の実数

当社の数字を出します。他社と比べるときの物差しとして使ってください。

項目金額(税別)
1ページのホームページ 初期費用10,000円
月額(ドメイン・サーバー・SSLの維持、表示不具合の対応、月1回30分相当の更新)3,000円
ページ追加10,000円〜/ページ

制作にかける標準時間は2時間です。1ページなら2時間で終わる。この前提で価格を決めているので、ページが増えると見積もりが変わります。

月額3,000円の更新枠は月1回・30分相当です。ここに何が入って何が入らないかはホームページの保守費用、その「更新枠」で何ができるのかに書きました。料金と対応範囲は料金ページに全部出しています。

金額の相場全体は店舗のホームページ制作費用の相場と、見積書の判定のしかたにまとめました。

まとめ

紙に、店のページとして必要なまとまりを書き出してください。メニュー、写真、場所、営業時間、連絡先、店の紹介。書き出したものが20行に収まるなら、1ページで足ります。

収まらないなら、何を分けるかを決めてから見積もりを取ってください。前提がそろっていないと、25万円と3万円の見積もりを比べることになります。

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