Googleビジネスプロフィールの管理画面から「質問と回答」が見当たらない。あるいは、業者から「Q&Aが終わったので、これからはAI対策が必要です」と電話があった。

この記事では、質問と回答で何が終わったのかを確かめたうえで、自分の店についてGoogleマップのAIが何と答えているかを確かめる手順と、答えが間違っていたときに直す場所を書きます。

先に結論を書くと、店側がやることは、AIが読む元の情報を正しくしておくことです。別料金の「AI対策」を買う前に、スマートフォン1台で10分あれば確認できます。

質問と回答は、何が終わって何が残っているか

検索すると、質問と回答の使い方を勧める記事がまだ上位に出てきます。たとえば訪日ラボの2024年12月の解説は、オーナーが質問を見回って答える運用を勧めています。終了前に書かれたもので、今の仕様とは合いません。

新しい質問は、誰も投稿できない

お客様もオーナーも、新しい質問を投稿できなくなりました。業者が質問と回答をまとめて管理するための仕組み(API)は、2025年11月3日に投稿・編集・削除ができなくなっています。

「よくある質問を自分で投稿して、自分で答えておく」というやり方は、もう使えません。以前これを勧めていた記事や業者の資料は、今は役に立ちません。

残っている質問には、オーナーが回答できる

終了前に投稿された質問は、プロフィールに残っている場合があります。それにはオーナーか管理者が回答できます。ただし表示される場所は少しずつ減っています。

代わりに、Geminiが店について答える

日本では2026年2月13日から、Googleマップのアプリで店の情報をAIがまとめる「この場所のヒント」と、店について質問できる機能が順に使えるようになりました。「駐車場はありますか」「子ども連れで入れますか」と打つと、Geminiが答えます。

2026年8月7日には、検索バーのすぐ下に「マップに相談」というボタンが付きました。Googleの発表では、5億人以上の投稿者による口コミと、3億以上の場所の情報を分析して答えます。

店が書いていない質問にも、AIは何かしら答えます。 これが一番大きな変化です。

自分の店について、AIが何と答えるか確かめる

お客様が店について何を聞き、AIがどう答えているかを、店は知る手段を持っていません。管理画面にも出ません。だから自分で聞いてみるしかありません。

1. 聞く質問は、電話で聞かれる質問から選ぶ

AIへの質問を考える必要はありません。店の電話でよく聞かれることを、そのまま打ちます。

飲食店なら「駐車場はありますか」「予約できますか」「子ども用の椅子はありますか」。美容室なら「当日予約できますか」「カードは使えますか」。整体院なら「保険は使えますか」。3つ選べば足ります。

2. Googleマップのアプリで、店のページから聞く

  1. スマートフォンのGoogleマップのアプリを開く
  2. 自分の店の名前で検索し、店のページを開く
  3. ページを下へ送り、質問を入力できる欄を探す。無ければ、検索バーの下の「マップに相談」を押して、店の名前を入れて質問する
  4. 答えを画面ごと保存する(スクリーンショット)

機能は端末とアプリの版によって表示が違います。出てこないときは、アプリを最新にしてから試してください。

3. 答えを、事実と照らす

保存した答えを、実際の店と照らします。見るのは次の3点です。

  • 合っているか
  • 古くないか(去年までやっていたサービス、前の営業時間)
  • 「わからない」と答えているか

3つめが意外に多い。情報が足りない可能性はありますが、掲載していてもAIが参照・回答できない場合があります。 お客様は答えが得られないまま、別の店を開きます。

答えが間違っていたら、直すのは元の情報

店側から、AIの答えを直接書き換える方法は公開されていません。答えの近くに評価や報告の印があれば押してもかまいませんが、それで直るとは限りません。

まず、AIが参照する可能性のある元の情報を整えます。修正してもAIの回答が変わるとは限りません。 元の情報は大きく3つあります。プロフィールの各欄、口コミ、店のホームページです。どこを直すかは、間違いの種類で決まります。

間違いの例直す場所
営業時間・定休日が違うプロフィールの営業時間と特別営業時間
駐車場・席・支払い方法が違うプロフィールの「属性」(ビジネス情報の中の項目)
提供していないメニューやサービスを言うプロフィールのサービス・メニュー、説明文
「混んでいる」「待たされる」と言う口コミが元。プロフィールでは直せない
「わからない」と答えるホームページか説明文に書く

プロフィールの欄で答えが変わるもの

一番多いのは、属性の入れ忘れです。駐車場、バリアフリー、支払い方法、子ども向けの設備。これらは管理画面の「ビジネス情報」の中で、選ぶだけで入ります。

属性を入れていなければ、AIが答える材料がありません。 当店にはある、と思っていても、入れていなければ「わからない」と返されます。

営業時間の入れ方は欄が3つに分かれていて、間違えやすい。Googleマップの営業時間。入力欄を1つ間違えると直らないに分けて書きました。

口コミが元になっているもの

「土曜の昼は待つ」「店員が少ない」のような答えは、口コミから来ています。これは店がプロフィールを直しても変わりません。

できるのは、口コミに返信して事情を書くことです。「土曜の11時台は混み合います。12時半以降は比較的空いています」と返信に書けば、それも公開された店の情報になります。返信の書き方はGoogleの口コミへの返信例文に例を載せています。

ホームページに書いておくもの

プロフィールに入れる欄が無い情報は、ホームページに書きます。アレルギーへの対応、キャンセルの決まり、駐車場の場所と台数、近くの提携駐車場。

書き方は、質問をそのまま見出しにして、すぐ下に答えを1行で書く形にします。よくある質問は5つ程度で足ります。 電話で聞かれたことを増やしていけば十分です。

ホームページが無い店は、プロフィールの説明文(全角375文字まで)に入る分だけ書いてください。

古い質問と回答を片付ける

プロフィールに古い質問が残っているなら、一度だけ見ておきます。

他のお客様が答えた回答や、何年も前の自分の回答が残っていることがあります。「駐車場は3台」と答えたあとで台数が変わった、というような回答は、今の情報で答え直してください。

ここに時間をかける必要はありません。新しい質問は来ないので、一度見れば終わりです。

AIが答えるようになっても、できないこと

元の情報を直しても、AIの答えがいつ変わるかはわかりません。Googleは反映の時期を公表していません。直した翌週にもう一度同じ質問をして、変わっていなければさらに待つ。それしかできません。

また、AIは口コミの言い回しを要約するので、店が言ってほしい表現にはなりません。「AIに好かれる説明文」を書く作業は、店側の手間に見合わないと当社は考えています。

当社のGoogleビジネスプロフィールの月額(3,000円)には、AI専用の作業を入れていません。入っているのは、営業時間と臨時休業の反映、誤った情報や第三者からの変更提案の確認、月ごとの表示状況の報告です。AIが読むのは、この作業で正しく保つ情報そのものだからです。

「AI対策」という名目で月額を上乗せする営業を受けたら、何の欄をどう直すのかを聞いてください。答えが上の表の範囲なら、自分でできます。営業電話への答え方はホームページとGoogleマップの営業電話にどう答えるかにまとめています。

まとめ

今日やることは1つです。店の電話でよく聞かれる質問を3つ、Googleマップのアプリで自分の店について聞いてみてください。

答えが違っていれば、上の表で直す場所がわかります。「わからない」と返ってきた質問は、ホームページかプロフィールの説明文に1行足せば、次から答えの材料になります。

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出典