折込チラシの反応が年々落ちている。ホームページを作るべきか、チラシを続けるべきか。予算は多くない。

この記事は、その順番を決めるためのものです。hacomono、ブログウォッチャー、プリマネット、めぐみや。読んだ4本とも「両立が重要」「ターゲットで使い分け」で終わりますが、予算が限られている店にとって、それは答えになっていません。

結論を先に書きます。チラシをやめる必要はありません。ただし、チラシの受け皿を先に作ってください。理由は、順序が決まっているからです。

どちらが先かは、もう決まっている

チラシを見た人は、店名で検索する

チラシを見て興味を持った人が、次にすることを思い出してください。

その場で電話する人は、そんなに多くありません。多くの人は、チラシを見た数分後か、夜になってから、店の名前をスマホで検索します。

営業時間を確かめたい。場所を確かめたい。どんな店か写真を見たい。他の人の評判を見たい。チラシに書いてあることでも、もう一度確認します。

これは年齢に関係なく起きます。70代でもスマホで検索します。

受け皿が無いと、チラシ代がそこで消える

検索して何も出てこない、あるいは出てきた情報が古い。この時点で、そのチラシに使ったお金は回収できません。

具体的には、こういう状態です。

  • 検索しても店の情報が出てこない
  • Googleマップに出るが、写真が1枚もない
  • 営業時間が入っていない、または実態と違う
  • 口コミが1件で、しかも低評価
  • ホームページはあるが、最終更新が4年前

チラシは、興味を持たせるところまでしかできません。確認する場所が用意されていないと、そこで止まります。

だから順番は決まっています。受け皿を作ってから、チラシを配る。逆にすると、配った分だけ取りこぼします。

そして受け皿は、必ずしもホームページである必要はありません。Googleビジネスプロフィールが整っているだけでも、確認はできます。費用はかかりません。まずそちらを整えてから、ホームページを考えても間に合います。

自分の店が今どう見えているかは、Googleマップに自分の店が出てこないときに確認することで確認できます。

費用の出方がまるで違う

チラシは配るたびに出ていく

チラシにかかるのは、デザイン、印刷、配布の3つです。これが配るたびに毎回かかります。

10年続ければ、10年分の費用が出ていきます。そして配り終わった翌週には、もう誰も持っていません。

具体的な単価は、地域・部数・折込店で変わります。ここで数字を出すと不正確になるので書きません。取引のある印刷会社か新聞販売店に、1回あたりの総額を聞いてください。年に何回配っているかを掛ければ、年間の費用が出ます。

ホームページは月額で残る

当社の場合で言えば、1ページのホームページが初期10,000円、月額3,000円(税別)です。年間で46,000円。

配り終わっても消えません。去年作ったページが、今日も検索されて見られています。

ただし、これは当社の金額です。制作会社によっては初期20万〜50万円、月額1万円以上になります。相場の見方は店舗のホームページ制作費用の相場と、見積書の判定のしかたに書きました。

ただし、残るだけでは客は来ない

ここは正直に書きます。

ホームページを作っただけでは、人は来ません。チラシのように、こちらから届けに行く仕組みがないからです。探している人が検索したときに見つかる、という受け身の性質を持っています。

つまり、チラシとホームページは競合していません。役割が違う。

  • チラシ … 知らない人に、こちらから届ける
  • ホームページとGoogleマップ … 知った人が、確認しに来る

この2つは、片方だけでは完結しません。

チラシのQRコードを、どこへ飛ばすか

チラシにQRコードを載せている店は増えました。ただ、飛ばし先を考えずに載せている例をよく見ます。

飛ばし先の候補は3つです。店がどう受けているかで決めてください。

店の受け方QRの飛ばし先理由
電話で予約・問い合わせを受けているGoogleマップの店舗ページ電話ボタンと経路案内が最初から付いている
LINEで予約や相談を受けているLINE公式アカウントの友だち追加そのまま会話が始まる
料金やメニューを詳しく見せたいホームページ情報量を置ける

いちばん多い間違いは、ホームページのトップページに飛ばすことです。チラシを見た人が知りたいのは「場所」と「営業時間」と「電話番号」であることが多い。トップページに飛ばすと、そこから探させることになります。

電話で受けている店なら、Googleマップに飛ばすのがいちばん近い。リンクはGoogleマップで自分の店を表示して、共有から取得できます。

そして、QRコードの横には必ず文字で何が開くかを書いてください。「クーポンはこちら」「地図と営業時間」など。何が開くか分からないQRコードは読み取られません。

それでもチラシを先にすべき場合

ここは当社にとって都合の悪い話です。チラシを優先すべき場面があります。

  • 開店・移転の告知。その地域の人に、日付を切って知らせる必要がある。検索されるのを待っていられません
  • 期間限定の催事やセール。「今週末だけ」を届けるには、こちらから配る手段が要ります
  • 商圏が極端に狭い店。半径500mの住宅街だけが客層なら、その範囲に確実に届くチラシの方が効率がいい
  • 高齢の常連が中心で、検索されることがほとんどない店。この場合は無理にWebへ寄せない方がいい

当社はホームページを売っていますが、上のどれかに当てはまるなら、先にチラシに使ってくださいと言います。Webは半年単位で効いてくるもので、来月の売上には間に合いません。

両方やるときの役割分担

予算が両方に回せるなら、こう分けるのが素直です。

チラシに書くこと:日付が決まっているもの。新商品、催事、営業時間の変更、開店の告知。そして店名と、QRコード。

Webに置くこと:いつ見ても同じもの。場所、営業時間、定休日、メニューと料金、写真、連絡先。

チラシに全部を詰め込もうとすると、文字が小さくなって読まれません。詳しいことはWebに置いて、チラシは「行ってみよう」と思わせるところまでにする。役割を分ければ、チラシのデザインも楽になります。

そして、チラシを配った週は、Googleマップの表示回数が上がります。チラシを見た人が検索するからです。ここが測れると、チラシの効果を数字で見られるようになります。見方はホームページから問い合わせが来ない。直す前に確認する順番に書きました。

まとめ

自分の店の名前で検索してみてください。何が出てきて、その情報が正しいかどうか。

出てこない、あるいは古い情報のままなら、次のチラシを配る前にそこを直してください。チラシの費用を回収できるかどうかは、配る前の状態で決まっています。

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