ホームページを作ってもらったのに、フォームからの問い合わせが半年で0件。相談したら月5万円のSEO対策を勧められた。
この記事は、お金を追加で払う前に確認する順番を決めるためのものです。店舗の場合、フォームが0件でも失敗とは限りません。反応が別の場所に出ているからです。
確認は無料でできます。30分あれば終わります。
店の場合、反応はフォームに出ない
まず、ここから直してください。
Ndesign、デジタルダイブ、フリーセクション、中野GH。ホームページの問い合わせを扱った記事を4本読みましたが、すべて法人のサイトを前提に書かれていました。営業資料を請求する、見積もりを依頼する、資料をダウンロードする。こういう動きをフォームで受ける前提です。
店の場合、お客さんはフォームを使いません。
電話、経路案内、ウェブサイトのクリック
整体院を探している人は、ホームページを見て、良さそうだと思ったら電話します。フォームに名前と住所とメールアドレスを入れて、返信を待つ人はほとんどいません。
飲食店なら、ホームページを見た後の行動は「経路案内を押す」です。美容室ならホットペッパーの予約ボタンを押すかもしれない。工務店でも、まず電話がかかってきます。
これらは全部、ホームページのフォームには何の記録も残りません。だから「問い合わせ0件」に見えます。
フォーム0件でも失敗とは限らない
つまり、フォームの件数だけを見て判断すると、反応があっても気づけません。
見るべき場所は、Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」です。ここに、店に対して実際に起きた行動が記録されています。
| 指標 | 何が分かるか |
|---|---|
| 通話数 | プロフィールの通話ボタンが押された回数 |
| ルート | 店へのルートを検索した人の数 |
| ウェブサイトのクリック | プロフィールからホームページに移動した回数 |
| 閲覧数 | 検索とマップでプロフィールを見た人の数 |
(指標名はGoogleビジネス プロフィールのパフォーマンスの記載による)
通話数が月に10件あるなら、ホームページは仕事をしています。フォームが0件でも、です。
見られているかを先に確認する
反応が別の場所に出ているかを見たら、次は「そもそも見られているか」を確認します。
見られていないページの中身をいくら直しても、問い合わせは1件も増えません。上の4本は、3秒で誰に何を提供しているか伝わるか、問い合わせボタンの設計はどうか、という中身の話から始まります。順序が逆です。
Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスを見る
- Google検索で自分の店名を検索する。オーナーとしてログインしていれば管理画面が表示される
- 「パフォーマンス」を開く
- 期間を過去6か月に設定する
- 閲覧数、通話数、ルート、ウェブサイトのクリックを順に見る
ここで「ウェブサイトのクリック」が月に数件しかないなら、ホームページを見ている人がほとんどいないということです。
Search Consoleを見る
ホームページ側の数字は、Google Search Consoleで見ます。無料です。
制作会社に作ってもらった場合、すでに設定されていることがあります。「Search Consoleのアカウントを共有してください」と連絡してください。設定されていないと言われたら、そこが1つ目の問題です。
見るのは「検索パフォーマンス」の2つだけです。
- 表示回数:検索結果に出た回数
- クリック数:実際に押された回数
表示回数が月に数十回なら、そもそも検索結果にほとんど出ていません。表示回数は多いのにクリック数が少ないなら、検索結果に出ているタイトルと説明文が読まれていない。
どちらも0に近いときの判断
両方とも極端に少ない場合、原因はホームページの中身ではありません。見つけられていないという状態です。
この状態で月5万円のSEO対策を契約するかどうかは、慎重に判断してください。店舗の場合、先にやることがあります。Googleビジネスプロフィールの整備です。カテゴリ、営業時間、写真、口コミ。ここが空だと、地図でも検索でも出ません。
地図に出ていない場合は、原因が別にあります。Googleマップに自分の店が出てこないときに確認することで切り分けてください。
見られているのに動かないとき
表示回数もクリック数もあるのに、電話もルート検索も増えない。ここで初めてページの中身の話になります。
店舗のホームページで効くのは、デザインより情報です。
電話番号が押せるようになっているか
スマホで見たときに、電話番号をタップして発信できますか。画像の中に電話番号が入っていると押せません。
これは実際によくあります。デザインを優先して、電話番号をロゴと一緒に画像にしているサイトです。パソコンで作っている人には気づきにくい。
自分のスマホで開いて、電話番号を押してみてください。1分で分かります。
営業時間と定休日が書いてあるか
書いていないサイトが、想像より多い。
お客さんは「今から行けるか」を知りたい。分からなければ、調べ直すより先に、営業時間が書いてある別の店に移ります。
フォームに何項目あるか
フォームを使ってもらいたいなら、項目を減らしてください。
店舗の問い合わせフォームに必要なのは、名前、連絡先、用件の3つです。住所、年齢、性別、「どこで当店を知りましたか」といった項目は、答える側の負担になるだけで、店の判断を変えません。
必須マークが7個も8個も並んでいるフォームは、途中で閉じられます。
載せる内容全体の考え方は店舗のホームページに何を載せるかに書きました。
「アクセス◯人で1件」という数字を信じない
Ndesign の記事に、「一般的に、1件の問い合わせを獲得するには50〜100人のアクセスが必要と言われています」という説明があります。
ただし、この数字に出典が付いていません。「一般的に」「と言われています」という書き方で、誰が何を調べた数字なのかが書かれていない。残る3本も、数字を出さないか、出しても根拠がありません。
そして、店舗にはそもそも当てはまりません。業種で全く違うからです。整体院のホームページを見た人が電話する割合と、工務店のホームページを見た人が電話する割合が同じはずがない。単価も、決めるまでの期間も違います。
自分の店の数字は、自分で取るしかありません。半年分の「ウェブサイトのクリック」と「通話数」を並べれば、自分の店の比率が出ます。他人の平均値より、自分の店の3か月前の数字の方が役に立ちます。
追加費用を払う前に決めること
ここはしがみせの立場です。
月5万円の見積もりが出てきたとき、判断の材料になるのは1つだけです。今の数字が分かっているかどうか。
今の表示回数も通話数も知らないまま契約すると、半年後に効果を判定できません。増えたのか減ったのかが分からないからです。だから、契約する前に必ず現在の数字を記録してください。それだけで、次の判断が変わります。
当社がGoogleビジネスプロフィールの月額3,000円(税別)に月次の表示状況レポートを入れているのは、この理由です。作業をしたかどうかではなく、数字が動いたかどうかで判断してもらうためです。
正直に書くと、レポートを出しても数字が動かない月はあります。店舗の検索は季節と天気で揺れるので、1か月では判断できません。それでも記録が残っていれば、半年後に判断できます。
実際に運用している店舗でも、最初の3か月は数字がほとんど動かないことがあります。動き始めるのは、写真と口コミが積み上がってからです。
料金と作業範囲はMEO対策の費用相場と、月額料金に入っている作業時間に書きました。
まとめ
まず、Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスを開いて、過去6か月の通話数を見てください。ここに数字があれば、ホームページは仕事をしています。フォームが0件でも慌てる必要はありません。
通話もルート検索も0に近いなら、直すのはホームページの中身ではなく、見つけてもらう側です。
