LINE公式アカウントの配信内容と頻度を、無料プランの月200通という上限に収まる前提で決めます。

LINE公式アカウントを開設して3か月。あいさつメッセージは設定したが、それきり1通も送っていない。

解説記事を読むと「週1回は配信しましょう」と書いてあります。友だちが51人以上いる場合、週1回では無料枠を超えます。月200通の上限に引っかかるからです。

この記事では、友だち数から無料枠に収まる回数を先に計算し、その回数で何を送るかを決めます。友だち100人までの店は、月2通が一つの目安です。

「週1回」は無料プランでは成立しない

LINE公式アカウントの料金プランは3つあります。

プラン月額無料で送れるメッセージ
コミュニケーション0円月200通
ライト5,000円(税込5,500円)月5,000通
スタンダード15,000円(税込16,500円)月30,000通

LINE公式アカウントは、開設時にコミュニケーションプランへ設定されます。

200通は「200回送れる」ではない

ここを間違えると、計算が全部ずれます。

200通は、送った回数ではなく、届いた人数の合計です。友だちが50人いる状態で1回配信すると、50通を消費します。

友だち月1回月2回月4回(週1回)
50人50通100通200通。ちょうど枠いっぱい
100人100通200通。枠いっぱい400通。送れない
200人200通。枠いっぱい400通。送れない送れない

友だち100人の店が週1回配信しようとすると、月の途中で止まります。

「週1回」と書いている記事は、この前提に触れていません。読んだ範囲では、月200通の上限に言及した記事は1本もありませんでした。

通数の詳しい数え方と、超えたときに何が起きるかはLINE公式アカウントは無料でどこまで使えるかに書きました。

友だちが増えるほど、送れる回数は減る

構造としてはこうです。友だちを増やす施策と、配信頻度を上げる施策は、無料プランの中では両立しません。

配信対象の友だちが100人を超えると、月2回では200通の枠に収まらなくなります。そこから先は有料プランを検討することになりますが、先に決めておくべきなのは「何人になったら払うか」です。

当社では、LINE運用を月額10,000円(税別)で受けていて、配信は月2回までと決めています。友だち100人までなら無料枠に収まり、それを超える場合は有料プランを検討できる頻度だからです。有料プランに切り替える必要が出た場合、その費用は当社の月額に含めず、お客様のご負担として契約書と料金表に明記しています。

含めてしまうと、友だちが増えるほど当社が損をする形になります。それでは「友だちを増やしましょう」と言えなくなる。

月2回を、何と何に使うか

回数が決まったので、中身を決めます。2通を同じ性格のものにしないでください。

1通目は、行く理由になるもの

その月に新しく始まるもの、変わるものです。

  • 新メニュー、季節限定の商品
  • 入荷したもの
  • 期間限定の企画

「今月から◯◯を始めました」という形が基本です。写真を1枚付ければ、文章は3行で足ります。

2通目は、行けない理由をつぶすもの

1通目で行きたいと思った人が、それでも行かない理由を消しにいきます。

  • 混む時間帯と、空いている時間帯
  • 駐車場の場所と台数
  • 予約なしで入れるかどうか
  • 子ども連れ、一人での利用ができるか
  • 今月の臨時休業

地味ですが、こちらの方が反応が出ることがあります。行きたいと思っている人の背中を押す方が、新しく興味を持たせるより近いからです。

業種別の例

業種1通目(行く理由)2通目(行けない理由をつぶす)
飲食店今月の日替わりと新メニュー混む時間帯と、駐車場の場所
美容室秋のカラーメニュー当日予約の取り方と、空きやすい曜日
整体院新しく入れた機器初回の所要時間と、着ていく服
小売店入荷した商品取り置きができること、閉店時間

送ってはいけない日と時間

配信時間の記事はたくさんありますが、店舗の場合はもっと単純です。

自分が電話に出られない時間に送らないでください。

配信すると、その直後に予約の電話やLINEの返信が来ます。営業中で手が離せない時間や、閉店後に送ると、対応できません。折り返しが遅れると、その時点で来店の機会が消えます。

飲食店なら、ランチの案内は11時前に送る。ディナーなら16時台。開店してしまうと、送っても出られません。

もう1つ。深夜には送らないでください。通知音で起こされたアカウントは、その場でブロックされます。

1通にかかる時間

頻度の話をするときに、作業量が計算されていないことが多い。実際にやっている側の数字を書きます。

当社がLINE運用でお預かりしているのは、月2回の配信原稿の作成と配信、リッチメニューの更新 月1回、月次レポートで、これを月2時間で回しています。

内訳はこうなります。

  • 何を送るかを店舗と決める:1回あたり15〜20分
  • 原稿を書いて、写真を選ぶ:1回あたり20〜30分
  • 配信設定と送信:1回あたり10分

自分でやる場合も、だいたいこの時間がかかります。月2回なら2時間弱。週1回なら4時間弱。営業しながらこの時間を出せるかどうかで、頻度を決めてください。

正直に書くと、いちばん時間がかかるのは書く作業ではなく「何を送るか決める」ところです。ここが決まっていれば、原稿は20分で書けます。だから、月初に2通分のネタを先に決めてしまうのが続けるコツです。

ブロックされたときに考えること

配信を始めると、ブロック数が増えることがあります。増減は配信前後で確認します。

一度の増加だけで配信をやめるのではなく、配信内容、時間、クリックなどと一緒に見ます。

問題にすべきなのは、ブロックの数ではなく、配信のたびにブロックが増え続けているかどうかです。増え続けているなら、送る中身が合っていません。

  • 毎回同じ内容になっていないか
  • 割引の案内ばかりになっていないか
  • 送る時間が生活の邪魔になっていないか

ブロックされた人には配信が届かず、通数も消費しません。枠の計算上は不利になりません。

そもそも友だちが少なくて配信の効果が見えない場合は、配信より先に友だちを増やす段階です。店舗でLINE公式アカウントの友だちを増やす方法に書きました。

まとめ

配信対象の友だちが100人までなら、今月送る2通の中身を決めてください。1通目は今月変わるもの、2通目は来られない理由をつぶすもの。この2つを月初に決めておけば、配信そのものは30分で終わります。

配信より先にリッチメニューを整えたい場合は、店舗のLINEリッチメニューに何を載せるかを先に読んでください。

出典

料金プランと無料メッセージ数は2026年9月14日に確認しています。当社の料金・作業範囲は2026年9月14日時点の内容で、表示は全て税別です。

現在の友だち数、配信頻度、リッチメニューを伺い、優先する改善をご案内します。

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