自宅の一室で、予約制のネイルサロンをしている。近所の人に見つけてほしいのでGoogleマップに載せたい。でも、自宅の住所と家の外観をネットに出すのは怖い。

この記事は、自宅で営業している人が、Googleマップに載せるかどうか、載せるなら住所をどうするかを決めるためのものです。ネイル、まつ毛、整体、ピアノや書道の教室など、お客様が自宅に来る形の仕事を想定しています。

結論を先に書きます。お客様が自宅に来るなら、Googleのルールでは住所は隠せません。 住所を出したくないなら、Googleマップに載せない選択肢も含めて考えます。

客が来るなら、住所は隠せない

「自宅サロン 住所 非表示」で検索すると、サービス提供地域を設定すれば住所を隠して載せられる、と書いた記事が上位に出てきます。たとえばアシストの2026年7月のコラムは、サービス提供エリアの設定で自宅のピンを地図から消す方法を、個人事業主向けに紹介しています。

この方法が使えるのは、お客様のところへ出向く仕事の場合です。自宅サロンには当てはまりません。

住所を隠せるのは、出向く仕事だけ

Googleのビジネス情報のガイドラインは、こう書いています。「非店舗型ビジネスを運営している場合は、顧客に対して住所を非表示にする必要があります」。例として挙がっているのは、自宅を拠点にしている配管業者です。

逆に、お客様がその場所に来る場合は、「お店やサービスの所在地を正確に記載してください」とあります。自宅サロンは、お客様が来る店です。 予約制でも、看板が小さくても、ここは変わりません。

出張と来店の両方をしている場合(自宅でも施術し、出張もする)も、Googleは住所を出す前提で、サービス提供地域を足す形にしています。

住所を出すなら、名前の掲示も要る

ガイドラインには、もう1つ条件があります。「Google に住所を掲載する場合、その住所に、ビジネスの名称の掲示を常設する必要があります」。

玄関に小さくても店の名前を出しておく必要がある、ということです。表札とは別です。オーナー確認のときに、その掲示を動画で映すよう求められることもあります。

住所を出したくないときの3つの選択肢

ルールの中でできることは、3つです。順に見ます。どれを選ぶかは、仕事の形と、どこまで住所を出せるかで決まります。

1. 出張だけにする

自宅に来てもらうのをやめて、お客様の家やレンタルスペースに出向く形にするなら、住所を非表示にしてサービス提供地域(「大津市」「草津市」など)だけを出せます。

訪問ネイル、出張整体、出張の楽器レッスンは、この形で載せられます。ただし、自宅に1人でも来てもらうなら、この選択肢は使えません。

2. Googleマップには載せない

一番安全なのは、Googleマップに載せないことです。 来店の多くが紹介や常連なら、地図で見つけてもらう必要はそれほど大きくありません。

代わりに、ホームページかInstagramを窓口にして、住所は予約が決まった人にだけ伝えます。ホームページには「◯◯市◯◯町(詳しい場所はご予約時にお伝えします)」と町名まで書けば、どのあたりかは伝わります。

当社の1ページのホームページは、Googleマップに載せない店でも単独で使えます。どこまで載せるかは店のホームページは1ページで足りるかに書きました。

失うものもはっきりしています。「近くのネイルサロン」と地図で探している人には見つかりません。新しいお客様が地図から来ることを期待しているなら、この選択肢は合いません。そこは割り切りです。

3. 住所を出して、守り方を決める

地図からの新規客がほしいなら、住所を出したうえで、出す範囲と守り方を決めます。次の章で具体的に書きます。

住所を出すと決めたら、やっておくこと

  • 部屋番号まで出すかを決める。 集合住宅の場合、ガイドラインは部屋番号や階数を含めて書けるとしています。オートロックのマンションなら、建物の入り方を予約時に伝える運用にします
  • 表札と店の名前の掲示を分ける。 店の名前は玄関の横に小さな板で出し、家族の名前が入った表札とは離して付けると、地図の写真に表札が写りにくくなります
  • 営業時間は空欄にする。 完全予約制の場合、Googleは営業時間を指定しないよう求めています。営業時間を書くと、その時間に予約なしで来る人が出ます
  • 写真に家族と私物を写さない。 施術スペースの写真は、生活の場所が写り込まない角度で撮ります
  • ストリートビューのぼかしは慎重に。 自宅をぼかすようGoogleに申請できますが、一度ぼかすと元に戻せません。将来ここを店として見せたくなっても、外観はぼけたままです

最後の点は迷うところです。当社は、店として地図に出すなら、ぼかしは申請しない方を勧めます。初めて来るお客様は、ストリートビューで外観を見て、入口を確かめてから来るからです。見えない入口には、人は来ません。

ルールを外れた設定をすると、どうなるか

お客様が来る自宅サロンで住所を隠して登録しても、すぐには何も起きないこともあります。ただ、Googleがガイドライン違反と判断すれば、プロフィールが停止されることがあります。停止されると、それまでの口コミごと地図から見えなくなります。停止されたときの流れはGoogleマップに自分の店が出てこないときに確認することにまとめています。

当社は、契約書と最初の説明で「Googleのガイドラインに反する設定は一切行わない」と明記しています。お客様に頼まれても、住所を隠して来店型の店を載せる設定はしません。停止されたときに困るのは、お店の側だからです。

まとめ

今日やることは1つです。自分の仕事が、お客様に来てもらう形か、こちらから出向く形かを決めてください。

来てもらう形で、住所を出したくないなら、Googleマップには載せずにホームページを窓口にする。出向く形なら、住所を非表示にして地域だけを出す。決まれば、あとの設定はその道に沿って進められます。

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出典