お客さんに「ホームページ重いですね」と言われた。測定サイトで点数を出したら低かった。
この記事は、何から直すかを決めるためのものです。結論から書くと、店のサイトで重い原因は、ほぼ写真1枚です。プラグインでもサーバーでもありません。
そして、その1枚を縮めるのに専門知識は要りません。10分で終わります。
まず、直す必要があるのかを確かめる
測定ツールの点数は目的ではない
測定サイトで50点と出ると焦りますが、点数を上げること自体には意味がありません。見ている人が待たされていなければ、それでいい。
自分のスマホで、Wi-Fiを切った状態で自分のサイトを開いてみてください。写真が出るまで待たされる感覚があるかどうか。それが実感に近い。
パソコンの有線回線で見ていると、何が重いのか分かりません。判断はスマホの回線でやってください。
「◯秒で離脱率◯%」という数字の出どころ
オンカの記事に、読み込み時間が1〜3秒だと離脱率が32%上がる、という数字が出ています。
ただし、出典が明記されていません。Googleのデータとして紹介されていますが、どの調査の、どんな条件のものかは書かれていない。
この数字を根拠に慌てる必要はありません。ただし、遅いサイトから人が離れるのは実感としてそのとおりです。数字ではなく、自分のスマホで感じたことを基準にしてください。
店のサイトで重いのは、ほぼ写真1点
スマホで撮った写真は、そのままだと大きすぎる
最近のスマホで撮った写真は、横幅が4000ピクセルを超えていることがあります。ファイルサイズは1枚で3〜8MB。
これをそのままホームページに載せている店が、とても多い。
見た目には気づきません。ブラウザが勝手に縮めて表示するからです。ただし、縮めて表示するために、いったん全部ダウンロードしています。8MBの写真を5枚載せていれば、40MBを読み込んでから表示される。
スマホの回線で40MBは、待たされます。
何ピクセルにするか
「最適化しましょう」で終わっている記事が多いので、数字を書きます。
| 使い道 | 横幅の目安 |
|---|---|
| ページ上部の大きな写真 | 1200〜1600px |
| 本文中の写真 | 800〜1200px |
| メニューや商品の一覧に並べる小さい写真 | 600〜800px |
横幅1200pxにしておけば、店のサイトではまず足ります。ファイルサイズで言えば1枚100〜200KB程度に収まります。
パソコンで見ても粗くなりません。今どきの画面でも、写真が表示される幅は多くて1200px前後だからです。
縮小のやり方
専用ソフトは要りません。
iPhoneの場合:写真アプリで対象の写真を開き、共有ボタンから「サイズを変更」できるアプリを使うか、メールに添付するときに「中」を選んで自分宛てに送る。届いた写真は縮んでいます。
Macの場合:写真を選んで「プレビュー」で開き、ツール → サイズを調整 → 幅に1200を入れて保存。
Windowsの場合:写真を右クリック → プログラムから開く → ペイント → サイズ変更 → 水平方向に1200。
正直に言うと、この作業は面倒です。枚数があると単調でうんざりします。ただし効果は一番大きい。他のどんな対策より効きます。
写真の撮り方そのものは店の写真をスマホで撮るに書きました。
次に多いのが、外から読み込んでいるもの
写真の次に効くのがこれです。
- InstagramやX(旧Twitter)の投稿をページに埋め込んでいる
- Googleマップを埋め込んでいる
- 外部のフォントを読み込んでいる
- アクセス解析やチャットのタグを何種類も入れている
埋め込みは1つで数百KBを読み込みます。しかも他社のサーバーからなので、そちらが遅ければこちらも遅くなります。自分では直せません。
店のサイトなら、Instagramはリンクを置くだけで足ります。埋め込む必要はない。地図も、住所とGoogleマップへのリンクがあれば、見る人は困りません。
当社が作るページでは、外部から読み込むファイルを使わないと決めています。SNSの埋め込みも、外部フォントも入れません。
競合記事の対策が、店のサイトに当てはまらない理由
オンカ、パンタグラフ、NTTタウンページ、マイアイランド。表示速度の記事を4本読むと、こういう対策が並びます。
- 不要なプラグインを削除する
- キャッシュ系のプラグインを入れる
- サーバーのプランを上げる、または移転する
- データベースを最適化する
これらはすべてWordPressの話です。記事を書いている会社がWordPressで作っているので、そうなります。
店の1ページサイトがWordPressで作られていないなら、プラグインもデータベースも最初から存在しません。削除するものがない。
自分のサイトがWordPressかどうかは、制作会社に聞けば分かります。分からなければ、サイトのURLの末尾に /wp-admin/ を付けて開いてみてください。ログイン画面が出ればWordPressです。
WordPressでない1ページのサイトなら、やることは写真を縮めることと、外部の埋め込みを外すことの2つに絞られます。
当社のサイトを測ってみた
自分のところを測らずに人に勧めるのは筋が通らないので、実測しました。2026年9月14日、このサイトのトップページです。
| 実測値 | |
|---|---|
| 読み込むファイルの数 | 7個 |
| 合計サイズ | 214KB |
| 外部ドメインから読み込むファイル | 0個 |
| いちばん大きいファイル | 上部の写真 111KB(1200×568px) |
| HTML | 15KB |
| CSS | 39KB |
| JavaScript | 合計7KB |
写真が1枚だけ、それも1200px幅。他は文字とスタイルです。
秒数は書きません。回線の条件で変わるので、当社の環境で測った秒数に意味がないからです。意味があるのは、ファイルが7個で合計214KBという事実の方です。読み込むものが少なければ、どんな回線でも速くなります。
この構成になっているのは、速くしようと努力したからではありません。1ページのサイトを2時間で作るという商品設計にした結果、重くなる要素が入らなかっただけです。配信はCloudflare Pagesを使っています。
裏を返せば、ページを増やし、機能を足していけば、当社のサイトも重くなります。速さは、載せるものを減らした結果であって、技術で買うものではありません。ページ数の考え方は店のホームページは1ページで足りるかに書きました。
まとめ
サイトの中でいちばん大きい写真を1枚探して、横幅1200pxに縮めて差し替えてください。ここだけで、体感はほとんど変わります。
制作会社に任せている場合は、「写真を縮小して差し替えてほしい」と依頼してください。更新枠に入る作業のはずです。何が枠に含まれるかはホームページの保守費用、その「更新枠」で何ができるのかに書きました。
